ホイールコーティングの脱脂作業とその注意点

ホイールコーティングに対しては、しばしば出来栄えが求められます。コーティングは、行えば良い訳でもありません。施工後の見た目に問題があるかどうかは、間違いなく大切なポイントになるのです。

そして、施工方法によっては、残念ながら出来栄えが今ひとつになってしまう事は実際あります。特に曇りに関するトラブルなどは、非常に多いのです。
例えばある時に、通販商品のホイールコーティングを行ってみたとします。その際にアルコールも使いながら、施工を行いました。

ところが数日ほど経過すると、ホイールに曇りが生じてしまう事もあるのです。当然そのままでは、あまり見た目は良くありません。客観的な印象も悪くなってしまいかねませんから、多くの方々は困っている訳です。

ところでホイールが曇ってしまう原因としては、脱脂の甘さが考えられます。それを怠っていますと、曇りなどのトラブルが生じる確率も高まってしまうのです。
そもそも使っている薬剤なども、適切かどうかという問題もあります。また使っている水の温度なども、適切なレベルがあるのです。それを理解してホイールコーティングを行わなければ、やはり曇ってしまう事例が目立ちます。
どういう事かというと、上記の例ではアルコールは使っているでしょう。それが、果たして適切なタイプか否かという問題があるのです。

残念ながらアルコールによっては、あまり適切でないタイプもあります。例えばシリコンなどを含んでいるアルコールの場合は、必ずしもホイールと相性が良いとは限りません。むしろそれが原因で、曇りが生じてしまう事も多いのです。
それと水の温度にしても、そのままではあまり良くないケースも目立ちます。温度も、微妙に調整する必要はあるのです。それで適切に脱脂を行わないと、肝心のホイールコーティングの出来栄えが悪くなってしまいますから、注意を要します。
まず水の温度ですが、実は温水ぐらいが良いのです。一般的な水の温度ですと、脱脂が不十分になってしまう事例が目立ちます。ホイールを曇らせたくないと思うなら、やや高めな温度にするのが良いでしょう。

それとアルコールは水溶性が望ましいのです。シリコンなどが入っているタイプを使ってしまえば、曇りを引き起こしてしまう事になりますが、水溶性は洗浄力に優れているのです。それがホイールに残っている脱脂をしっかり洗い落としてくれる事で、曇りなども生じづらくなります。

それとシャンプーなども、実は要注意ポイントなのです。シャンプーによっては、活性剤が入っている事もあります。それはホイールに残留しやすい性質があるのですが、その上からホイールコーティングを行ったところで、曇りの原因になってしまうのです。ですからシャンプーも、やはり適切な物を使う必要があります。
このように洗浄時に使うツールは、ホイールコーティングの出来栄えに大きく関わってくる訳です。せっかくホイールコーティングを行ったにもかかわらず、車の見た目があまり良くないという事態は、何とか防ぎたいでしょう。ですから洗浄時に使う物は、それなりにこだわる方が良いのです。

ちなみにこの脱脂の洗浄作業は、ホイールコーティング剤を選ぶよりも重要度が高いと言われています。確かに良いホイールコーティング剤を選ぶ事も大切ですが、それ以上に脱脂の程度が甘いようですと、やはり出来栄えも悪くなってしまう傾向はあります。

つまり「脱脂」という作業をしっかり行う必要があるのです。せっかく頑張って施工を行ったにもかかわらず、ホイールが曇ってしまうのは悲しいものです。ですから適切な方法で脱脂を行った上で、ホイールコーティングを実行する方が良いでしょう。